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高度成長期から平成までの学生事情とお部屋の変遷


昭和30年代から

高度成長期にあたる昭和30年代から、団塊と呼ばれる世代が大学に進学する40年代前半は男子でも大学進学率は15%〜30%程度でした。
経済的に進学が難しいケースが多く、女子の場合は進学の意思があっても経済的な事情だけでなく、卒業しても女性が就職できるところが限られているなどの理由で進学率はさらに低くなっていました。

進学はできても家計の苦しい家庭が多いので、学生向けの物件もその傾向に合わせ、個別の電話回線や風呂がなかったり、トイレやガス台が共用だったりするものが多くありました。
まだエアコンや給湯設備も着いていません。部屋に電話機がないため電話が来ると大家さんに取り次いでもらうこともしばしば。

学生のために食事を作ってくれたり、何かと世話をしてくれる大家さんがいたり、質素でもアットホームな雰囲気のところが多かったようです。